儒者・教育者古賀穀堂のことー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-3-9-4)
第1編 公の出生以前と幼時
第3巻 齊直公の政治
第9章 文化の奢侈状態
・儒者・教育者古賀穀堂のこと
儒者・教育者古賀穀堂は、寛政の3博士の一人古賀精里の子供で、弘道館の教授を勤め、直正公を教育する。
・先生の妻がヒステリー性で、妾を抱えたことも事実である。ただ、うわさで、彼の書斎「琴鶴堂」は、愛妾「お琴」「お鶴」の2人の名前を取ったのだと言うのは誤りである。「琴鶴堂」は、直正公の入部(家督相続)の際、その南隣の家を買って建てたものである。妻が癇癪を患って、先生が、まず妾「お栄」を入れ、 数ヶ月後に「お倉」に変え、また「お律」に変えたことは、日記に詳しく書いてある通り、晩年のことである。