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報道されるイメージと違うミャンマー(ニュース・スクラップ、2014.11.12)

報道されるイメージと違うミャンマー(ニュース・スクラップ、2014.11.12)

報道されるイメージと違うミャンマー(ニュース・スクラップ、2014.11.12)

1、ミャンマーの潜在力は、 6,000万人の人口と報道されていました。現実に調査した結果は、 5,140万人でした。この数字とて、海外在住のミャンマー人を含んでいるか含んでいないのかはっきりしません。

2、最後のフロンティアと報道されて、日本の企業が沢山ミャンマーに進出しているように報道されています。しかし、ミャンマー一国で見ても、他の東南アジア諸国への投資額と比べても、日本企業のミャンマーへの投資は多くありません。

「2014.11.03
ミャンマー投資・企業管理局(DICA)は10月21日、2014年度第2四半期までに、99件・計36億米ドルの外国投資を許可したことを発表した。 鉱工業・建設業への許可はなく、縫製業・製靴業・食品製造業が多く許可されたという。
DICAによると、国別で最も投資額が大きかったのはシンガポールで、23社が24億2,100万米ドルを投資。中国は対ミャンマーへの投資を縮小させたとはいえ、13社が2億2,600万米ドルの投資を行った。
日本は9社が3,200万米ドルの投資を行っている。」

シンガポールは、日本の75倍 、 中国は日本の7 倍の投資額です。ミャンマーにおける日本の地位云々と言える投資額でありません。

また、日本企業のほかの東南アジア投資を見ても「コンサルティングと調査の(株)プログレス アンド パートナーズ(本社東京)の発表では、

2014年度第2四半期の日系企業のASEAN諸国への投資は、
国別の集計では、タイが98件でトップ(以下、ベトナム79件、インドネシア55件、シンガポール47件、ミャンマー34件、マレーシア33件、フィリピン22件、カンボジア14件、ラオス2件
当期の特徴としては、タイは引き続き軍事政権下ではあっても域内の雄としての地位を維持している事や、ベトナム・インドネシアに続きミャンマーの案件数が安定している事が挙げられます。しかしミャンマーではインフラやサービス関連に案件が集中しており、製造業の数字が伸びるにはまだ課題が多いと思われます。」

タイやベトナムとは比較になりません。まだまだ長い目で見る必要があるようです。

3、進出した企業でもうまくいっていない企業もあるようです。韓国企業が夜逃げしています。

「外資系会社に労働賃金の3ヶ月分の担保提供を義務付け(2014-10-26)

この背景には、ミャンマーに進出した外資系の企業で事業がうまくいかずに、労働者に給料を払わないで逃げる企業が頻出していることがあります。U Win Shein局長は、こういった労働者の犠牲をなくすため、外資系の企業がMICに申請する時に賃金の3ヶ月分を担保として提供させるようにするという意見を出しました。
6月にもMaster Sportという靴工場を経営していた韓国人が、労働者700人の給料を払わずに、韓国へ逃げました。労働省たちは、裁判を通じて工場の機材を入札して得たお金で賃金に充てました。」

4、ミャンマー企業のシンガポール仲裁センターへの申し立て

「シンガポール2014年11月03日

ミャンマー最大手のビールメーカー、ミャンマー・ブルワリーの株保有権をめぐる争いで、シンガポールの仲裁センターは、飲料大手フレーザー・アンド・ニーブ(F&N)に合弁契約違反があったとし、原告の主張を認める判断を示した。

仲裁センターに調停を要請したのは、ミャンマー・ブルワリーの株式45%を保有する同国の軍系特殊会社、ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(UMEHL)。F&N側に合弁契約違反があったため、F&Nが保有する株(55%)を買い取る権利があると主張した。タイ・ビバレッジによるF&N買収に伴い契約違反があったという。
逆に、外国企業が 、 同じく仲裁を申し立て勝訴した場合、その執行はスムーズにいっている実績はあるのでしょうか。ミャンマーは、昨年だったかニューヨーク条約に加盟し、外国判決の国内執行がなされることに建前上はなっていますが、現実にはどうでしょうか。(2014.11.12)

5, ミャンマーは、海外へのメイドの派遣を停止しました。

シンガポールでは、ミャンマー人のメイドが虐待される事件が起きていました。また、中東のテレビ局「アルジャジーラ」が、シンガポールのスーパーマーケットでミャンマー、フィリピン、インドネシアからのメイドが商品のように売買されている問題問題を報道しています。

「Buy a discount maid at Singapore’s malls」(シンガポールで安売りメイドを買う)
との見出しで、シンガポールのショッピングセンターでは、フィリピン人、インドネシア人そしてミャンマー人メイドが、ディスカウントされて陳列され、買われていく。ミヤンマー人メイドらは、モールで、ベビーの代わりに人形をあやすまねをしてメイドとしてのアピールをするのです。また、車いすを押す仕草をして、介護の能力のピーアールをするのです。

海外へメイドとして出稼ぎに行くミャンマー人は、好きで行っているわけではなく、貧困のために、借金を抱えているために出かけているのですから、メイド派遣を停止しても直ちに問題の解決にはなりません。シンガポールの新聞によれば、現時点でミャンマー人メイドは約4万人いるとのこと。それらの人たちをどうするでしょうか。 まずは、ミャンマー国内での雇用の場を作ることが必要ですが、未だ道は遠いです。

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