鍋島直正公伝 江戸時代、公家・武家にも居住・移動の自由(憲法22条)はなかったー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-16-48-2) yama-da 2016年1月26日 江戸時代、公家・武家にも居住・移動の自由(憲法22条)はなかったー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-16-48-2) 第3編 直正公 政績発展 第16巻 新砲台成る 第48章 長崎警備増築・防衛工事の継続(嘉永5年 1852年 39才) ・江戸時代、公家は親王を始め武家とも結婚したが、一度嫁に行くと、実家と往来することなく、結婚は一生の離別であり、二度と再会することはなかった。 ・徳川時代、幕府は、大名に、江戸で会うほか、各地元での大名相互の交際を禁じた。大名は、家族をまとめて江戸に在京させなければならなかった。そのため、わずかに、江戸で、相交わるだけであった。それも、それほど自由ではなく、一旦親交を得ても終生再会することが出来ないこともあった。というのは、参勤交代を1年おきに定めていたため、江戸にいる年が異なると、終身会うことができなかったからである。 (コメント:江戸時代の家族観は現在のそれとは、相当違っていたようです。久米も、別のところで、家族の絆は希薄であったと述べています。学校では、江戸・元禄文化が花咲いたと習いますが、日本全国がそうであるはずもなく、各藩相互の交際も禁ぜられ、日本の「中世」暗黒時代みたいです。公家・武家でこのようですから、ほかの身分の者は言うまでもありません。) ・記事の目次は、本ホームページの上の方の「鍋島直正公伝を読む」ボタンをクリック。 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます) Related posts: 鍋島直正公伝の概要(3)ー直正公の資質と業績—鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-0-3) 鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-0-3) ー鍋島直正公伝の概要ー直正公の資質と業績 鍋島直正公伝第1編 目録 第1編 公の出生以前と幼時 序論(鍋島直正公伝の概要) 直正公の資質と業績 直正公は、初代清久公の純… ... 先生に対する師弟の礼(江戸時代、大名と商人の違い)ー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-4-11-3) 先生に対する師弟の礼(江戸時代、大名と商人の違い)ー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-4-11-3) 第1編 公の出生以前と幼時 第3巻 齊直公の政治 第9章 文化の奢侈状態 ・先生に対する師弟の礼(大名と商人の違い… ... 先見・卓識とは何か。=直正公の考えと計画ー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-11-38-2) 先見・卓識とは何か。=直正公の考えと計画ー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-11-38-2) 第3編 政績発展 第12巻 オランダ使節渡来 第38章 オランダ使節船渡来(1844年弘化元年、直正公31歳)… ... ← 傲慢、怪気炎を吐く直正公ー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-16-48) 政府が、実質よりも建前・形式にこだわるのは、今も江戸時代も同じー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-16-49) →