江戸/幕末も結婚したい相手NO.1は医師であった。しかし、医師もそれほど楽ではなかったー鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-15-46-2)
第3編 直正公 政績発展
第4巻 砲台増築(嘉永3年=1850年~同4年=1851年)
第46 砲台増築
・ 江戸時代も結婚したい相手NO.1は医師であったが、医師もそれほど楽ではなかった
世の父母は、「気楽の所に嫁ぐには、医師をえらべ。」 と言っていた。というのは、江戸末期、世の中は武士にも倹約令が厳しく強制されたが、医師の家族の節約ぶりは緩やかで、遊惰な生活を送れるとみられていたからであった。
しかし、そういう状況は続かなかった。直正公が、課業法(医師に関するものは医師取締法)の達しを出したからである。その結果、医師になり、生活を維持するのは、楽ではなくなった。