海外進出トラブルや撤退で仲裁申し立て報道(2015.2.12更新)
ドコモやインフラ工事(アルジェリア高速道路)の例
2015.1.28現在、原油安で、石油・商社の損失1兆円との日経記事が出てました。他方三菱UFJは、円安で海外の利益差益が9000億円とのことです。海外進出は、為替に翻弄されます。しかも、為替の変動を予測することは困難です。予測できたら、もう働く必要はないです。
ドコモの記事が出てます。2015.3.19
「学習できないドコモ、巨額海外投資で4度目の撤退 印進出も秒殺 国際戦略が完全に頓挫」 文=田沢良彦/経済ジャーナリスト.
記事によれば
2000年に4090億円を投資したオランダのKPNモバイル
1860億円を投資した英国のハチソン3G、
2001年に1兆2000億円を投資した米国のAT&Tワイヤレス
いずれも失敗・撤退。合計で約1兆5000億円の損失を計上。とのこと。
インド進出に当たっては、 「今後のさらなる成長には、国内・・事業だけではなく・・・世界戦略をもとに『世界の携帯電話事業のリーダー』を目指す。新たな収益機会を自らの手による創出を目指す」とのこと。
結局は、値下げ競争で赤字。5年で減損など2220億円もの損失計上。
念を入れた契約書も、相手タタが言うことを聞かず、仲裁裁判所ということらしいです。
こんなことでは、通常の中小企業は、とっくに破産してます。
朝日新聞 2014.6.30によれば
鹿島、大成建設などの共同企業体(JV)が、アルジェリア政府から受注した高速道路の建設工事を巡り、仏の国際機関に仲裁を申し立てたことがわかった。JV側は仲裁により、工期の遅れを理由に未払いになっている工事代金1千億円超の回収をめざす。
2006年、鹿島のJVが5400億円で受注した。 10年2月に完成する予定だったが、インターチェンジの新設などアルジェリア側が相次いで設計変更を求めたり、工事が終わった分の代金が支払われなかったりして、工期が延びていた。工事は8割程度しか進んでおらず、完成の見通しは立っていない。以上ニュース。その後のニュースでアルジェリアは、仲裁を拒否したとか?
コメント
インフラ輸出といっても、金額が巨額で、債務不履行となった場合、その損失は計り知れません。
大成建設も、トルコのボスボラストンネル工事で利益確保に苦労したとか。難しいです。