直正公の姿勢は、藩士民に親しいものであったー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(2-6-16-2)
第2編 公の初政治
第6巻 公入部(家督相続)の新政治
第17章 藩政拡張の初歩
・直正公の姿勢は、藩士民に親しいものであった
・直正公の姿勢は、「国家を守護する甲斐がなくては、ご先祖様方に恐怖至極である」
これについて、(久米は言う)、「佐賀藩の領地は、鎌倉時代、小弐武藤家に守護職を与え、同家はこれを世襲し、龍造寺家に移り、足利将軍、豊臣関白、徳川氏によって承認されたもので、いやしくも、その職の責任に堪えざることあれば、改易(領地没収・罷免)されることは、その例は少なくない。そういうことになれば、先祖に対して申し訳ない」との決意である。