起業(佐賀藩の殖産興業)ー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(2-10-.31-3)
第2編 公の初政治
第10巻 天保の飢饉、将軍の代替わり
第31章 長崎警備
起業(佐賀藩の殖産興業)
事業例
1,薪炭(たきぎ)
佐賀藩は、山林が10分の9を占めている。しかし、樹木が生育する山は少なかった。不足する薪炭は、天草から輸入していた。輸入をやめ、自藩でまかなおうと堤防や原野に、燃料となる樹木を生育しようとした。江戸付近でよく植えられている「はしばみ」は、防風の役に立ち、生育すれば、たきぎになり、生育も早いので、これを佐賀に移植した。しかし、土質が合わず、失敗した。