再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-9-1) ー鍋島藩の大奥
鍋島直正公伝第1編
目録
第1編 公の出生以前と幼時
第3巻 巍松(斉直)公の政治
第9章 文化の奢侈状態
佐賀の女寵佞幸–(大奥)
佐賀では、藩主の妾を「御通(かよい)女中」と言う。寝室で給仕する「はしため」(女中)の意味で、「目かけ」、「手かけ」の呼び方と同じである。他の藩においても、ほぼ同様である。それゆえに、通女中の数は4人以上となるを必要とする。大藩主にありては、その倍の人数を給仕させても、淫乱とまではいわない。