長州再征伐についての幕府、朝廷と英仏米蘭の駆け引きー幕末・明治を生きた日本人群像・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(5-28-82)
第5編 公の国事周旋
・幕府は、将軍自ら大阪城に遠征して長州を征伐することに決し、朝廷に申し立てた。しかし、朝廷の返事は、なお協議を遂げるようにとの返事であった。
老中阿部と松前は、これを認めんとしたところ、朝廷からこの2人を罷免するよう命じた。
・幕府閣僚は、この際、大いに長州を懲らしめるとともに、薩摩をもくじき、幕府の権威を回復するにあらずんば、将来の政局に当たることはできないとの意気込みであった。しかし、諸藩の多くは、長州征伐は不可であるとして、幕僚の意向に動じなかった。
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