面会交流に非協力的な監護者から他方親に監護権を変更した東京高等裁判所決定H15.1.20の紹介
事案の概要
夫婦が不和となり、夫が従業員の女性と不貞をしたことから、妻は単身で家を出て別居した。その際、親権者欄を空白にした協議離婚届出に署名押印をして、家を出た。夫は、自分を親権者として協議離婚届出をした。
そこで、妻は、自らを親権者とすることを求め、離婚無効の裁判を起こした。
その間、面会交流の交渉がなされたが、相互に自らが引き取るということで話がつかず、母親から、父親に対し、子どもの引き渡しを求めた。一旦、面会交流の合意をしたが、父親は非協力的で、ことさら、面会日の日曜日に子供達をヨット教室に通わせるようになった。
家庭裁判所は、監護者を母親に変更する審判をした。