香焼島団結(長崎警備隊)を設けるー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-11-33-2)
第3編 政績発展
・長崎警備のために、香焼島に赴任するに当たっては、単身赴任とした。家族連れの赴任になると、どうしても家庭内の問題が生じ、警備もおろそかになると言う理由からであった。
今は、「自分の夢を実現する」「自分らしく生きる」「死ぬ時でさえ、尊厳をもって自分らしく死ぬ」と、なんでも自分で自由に決めることができるのが、良いのだと言う社会の雰囲気です。死んでも、自分らしく極楽に行きたいと言うことでしょうか。そもそも死でさえ、自分でコントロールできるいうことは、傲慢すぎる感じがします。
香焼島団結のように、長崎警備に志願した武士は、否応なく、赤の他人の同僚と生死を共にすることになります。自分らしく生きることはできません。プライバシーもありません。しかし、強い連帯感は育まれるでしょう。
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- 贅沢禁止令(倹約令)を発し、ブランド物禁止令(衣装法度)を発すー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(3-11-34)