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創業・起業は慎重にやりましょう(2)

創業・起業は慎重にやりましょう(2)

・ 中小企業庁は、地域発の新たな事業の担い手の創出を支援する「創業スクール」を全国各地で開講する。創業スクールでは、新たに創業を予定している人などを対象に、経営、マーケティング、会計、税務などのカリキュラムを用意。創業時に必要となる知識・ノウハウの習得や、ビジネスプランの作成支援を実施することで、創業に向けた一貫したサポートを行う。今年度は、各地商工会議所など全国118カ所において、136コースの創業スクールが開講される。2016年7月21日

 ・関西大学梅田キャンパスには、大学構内への出店は全国初となる“TSUTAYA BOOK STORE”のほか、スターバックスコーヒーの店舗が開かれ、多くの人が「集い・賑わう」学内外交流の場を創出すると共に、次代を担う若者たちに対して起業や創業を目指すマインドや行動を喚起する様々な支援を展開し、大阪、そして関西の活性化を目指します。

・広島県は,広島発のベンチャー企業の成長加速と,地域経済の更なる活性化を目指して,グーグル株式会社が主催する新たな取組み「イノベーションジャパン」に,平成28年7月21日よりローンチパートナーとして参加します。このパートナーシップにより、県内のスタートアップ企業育成をさらに加速させて行きます。

・長崎新聞  県立大生が起業計画を提案

・新潟で起業・創業したい若者を応援するプロジェクト「新潟起業チャレンジ(通称:潟チャレ)

・山陰島根、雲南市(出雲の南部に位置する)で「起業・創業」「承継」に挑戦してみませんか?

・ほかに多数の同種記事があります。

(コメント:国が、創業・起業を勧めているせいもあって、このように多くの県や市町村で創業・起業のセミナーなどが開かれています。創業・起業というのは、立ち上げるのは金さえあればそう難しくはないですが、事業を維持して利益を上げるというのは難しそうです。簡単に利益をあげることができるくらいなら、このような創業・起業セミナーを企画する公務員の人が、公務員を止めて創業起業しているでしょう。

さらなる活性化と言ってますけど、現在の足下を見てみれば、廃業が多く、人口が減少して、活性化どころか減退しています。活性化の前に、人口減少を食い止めることができないでいます。だから、ますます人口が減少します。落下傘みたいに、空から、創業・起業する人が降下してくれるのを待っているようなものです。創業・起業歓迎というのは、行政の無策と同意語でしょう。地方創生担当の石破大臣の地元鳥取県でさえ、全く活気が感ぜられません。自分のお膝元でさえ、こんな状態ですから、他県について地方創生をどうやってやろうとしているのか対策はなく、知恵がある人を待つと言うことでしょう。これで、創業・起業が、どんなに難しいかがわかります。論より証拠です。

かっての第三セクターという事業も、惨憺たる結果です。工業団地も作りました。現在、どうなっているのでしょうか。
現在の地方創生でも、自らアイデアがなく、そのためアイデア・企画を持った人を高額で募集する自治体もあります。郷土愛があっても、そこしか知らなければ、自分が置かれた環境を、客観的に評価することはできないでしょう。自分とほかと比較できないですから。

こういう状況で、創業・起業をサポートする事業は「旬」です。多くの需要があるでしょう。どこの県や市町村にも、創業・起業を志す公務員・人材はいません。創業するなら、創業をサポートする事業です。引っ張りだこです。「私は、これで起業しました。」と経験談を売りにして、訳がわからない曖昧なカタカナ用語、インターネット用語、IT 、グローバルなどの意味不明の用語の羅列で煙に巻けばいいんです。

もう一つ気になるのは、逆に、そういうアイデアがある人がいて、募集している各県や市町村で創業するでしょうか。その自治体出身とかでない限り、あまりいそうにない気がします。これまで、その自治体は、むしろ廃業が多く、需要が減退していたのです。アイデアがある人にとって、その自治体でなければならない理由は、全くありません。高齢化と人口減少そして過疎、売りは自然だけ、こういうなかで創業するのは、容易でないです。ITの技術を持っている人なら、インターネットさえつながっていさえすれば、周りの環境に依存しないから、そういう人を募集するというのは、その自治体の無策の証しのような気がします。

 現在、ブログ記事で鍋島直正公伝を連載していますが、江藤新平は、すごいアイディア企画力の持ち主です。当時、かごに乗って、「エッサ、エッサ」と東海道を行き来していた時代に、しかも汽車そのものが日本に無かった時代に、東京と大阪間に鉄道を敷設し、日本帝国の大動脈を開通させれば、中央の命令が四方に届き、田舎の国民の事情も首都に通じ、あたかも血液が頭と手足を還流して人間の活動が自由になるようなものだ。」と言って、鉄道敷設を提案していました。
幕末明治に、このような発想を持ってる人は他にはいません。汽車そのものの存在さえ知らなかった時代です。そして、歴史が証明しているように、その通りになっています。こういった他の人が発想できない発想があれば、創業・起業もうまくいくでしょう。どうして、そういう発想ができたのか、調査テーマです。)

参考
創業・起業はブームですが慎重にやりましょう(1)。
創業・起業は慎重にやりましょう(3)