ロシア軍艦渡来、治茂公の家督相続ー再建の殿様・鍋島直正公伝(久米邦武著)を読む(1-2-4)
第1編 公の出生以前と幼時
第2巻 長崎防衛の変化
第4章 ロシア軍艦渡来、治茂(直正の父)公の家督相続
・ロシア使節レサノフの軍艦が、長崎に渡来する
1800年当初には、インド商会のカルカッタ使節船が通商を求めてきたが、断ったことがあった。
1804年、ロシア使節レサノフの軍艦が、長崎に渡来した。デンマークを経て、北米から南米・ホーン岬、そして太平洋に出て16ヶ月を要してやってきた。目的はロシア船の寄港の許可と、その寄港先を松前港とすることなどであった。