時代の変革期に、日本人は、どう行動したか?—佐賀藩を雄藩にした鍋島直正公伝(開国史、久米邦武著)を読む(0ー1)
これは、鍋島(佐賀)藩の藩主 鍋島直正の伝記です。著者は久米邦武です。岩波文庫「米欧回覧実記」の著者で有名です。
鍋島直正は、幕末から明治にかけての佐賀藩の藩主です。貧乏を極めた鍋島藩を復興させ、幕末から明治にかけての日本の変革期に、薩長土肥の1つとして日本の進路を導き、日本で活躍する多くの人材を育てあげました。
なお、鍋島藩の領地は、大雑把に言えば、現在の佐賀県から唐津市(唐津藩)を除き、長崎県の諫早市を加えた範囲です。長崎市は天領(幕府直轄地)でしたが、佐賀藩は福岡藩と共に長崎の警護を担当します。負担と同時に名誉な地位でもありました。。